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ベトナム国内IT産業は約70%程度がオフショアやアウトソースと言われており、その中でも日本は1番の取引先です。

その日系IT企業の進出が増え、さらに各社規模を拡大させている状態です。

そんな日系IT会社の採用で課題にあがるのがBSE採用です。

日本語N2レベルを持ち、プロジェクトをマネジメントする立場としてIT企業の中心となるBSE人材。

そこで今回はBSE採用をめぐる転職マーケットに状況について、日々多くのBSE人材と採用される企業様と向き合って来た立場から、ベトナム人BSE採用のための事前知識をお伝えさせて頂きます。

賃金上昇について

・賃金上昇率:約7%(2017年度)
 -実際IT企業に勤める人材の場合は10-20%は上昇していく印象
・転職による希望給与提示額:現在給与から最低10%、高ければ20-30%を希望
 -昇給と転職を組み合わせることで年間20%-30%給与を上げる候補者も珍しくはない

転職マーケットにおける状況

ベトナム国内マーケットについて


・BSEを募集する日系IT企業は右肩上がり(日系IT企業の進出の増加と、各社の規模拡大の2軸)
・需要に対して供給が足りておらず、BSEについては完全なる売り手市場
・平均給与額は1500USD程度(N2、BSE経験2年以上、開発経験5-10年)
・3000USD以上払ってでも1名優秀なBSEを置きたい企業が増加
・ベトナム国内日系IT企業から同様の国内日系IT企業への転職希望者を惹き付けるのは困難な状況
 -給与意外に特筆した違いを持たない求人の場合、給与しか惹き付けるポイントがなく、結果給与が上がる
 -日本での常駐ポジションや出張機会の多いポジションの場合、惹き付けがしやすい求人となる
 -または、スタートアップの場合CTOのような重責ポジションを用意

日本国内で働くベトナム人BSEについて


・1-2年プログラマーとして働き、ベトナムに帰国したがる候補者が多い
 -その場合、ベトナム国内での希望給与も高くなる(日本国内の給与水準につられるため)
・または、1年で現職の企業から日本国内での転職を目指す候補者が多い
 -多くの理由はプロジェクトが暇なため。さらに初めて日本で就職した際に給与が低いため、給与アップのため。

BSEの採用方法について


・求人媒体による応募はあまり期待出来ない(くればラッキー程度)
・エージェントを活用して非公開求人含め検討したい候補者が多い
 -給与交渉や詳しい労働環境を知るためにエージェントを活用する候補者が多い
・エージェントは業界最大手のエージェントの年収35%のフィーを筆頭に高騰
 -年収の50%払ってでも優先的に紹介をして欲しいとの相談も

コミュニケータの採用状況について


・上記の通り、BSEの採用が困難のためコミュニケータを起用する企業も増加
・日本語話者は年々増加しているが、ITコミュニケータとして経験を持つ人材は希少
・ITコミュニケータとして経験2年以上で、開発は出来ずともPMとして動けるレベルの人材はさらに希少
 -給与レンジは800〜1200USD程度
・育成する場合、日本語は既にN1またはN2上位の20代中盤くらいの人材に教えていくことになる
 -給与レンジは600〜800USD程度
・BSE同様、募集する日系IT企業は右肩上がり(日系IT企業の進出の増加と、各社の規模拡大の2軸)

まとめ

以上、ベトナム人BSE採用のための事前知識をお伝えいたしました。

当社ではこのようなマーケット状況をお伝えさせて頂きながら、
・どのようにBSEを採用していくか
・どのように社内でBSEを育成していくか
・またはBSEを採用しなくても良い体制を作るか

このような観点からお手伝いをさせて頂いております。もしご興味あればぜひお問い合わせくださいませ

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